海外美容通信

第12回グローバル・ウェルネスサミット参加レポート

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国際スパ・ウェルネス産業研究家 丸山 智規
日本未病システム学会所属


【プロフィール】 
財閥系シンクタンクにて、政府委託の各種ヘルスケア/スパ産業関連調査・研究事業及びスパ産業における市場やサービス基準、関連法規、資格制度等に関するグローバルな調査を多数経験。著名な経営者、有識者達が参加する国内外の主要スパ産業関連カンファレンス等において、各種レクチャーも行っており、スパ/ウェルネス業界における諸外国のキーマン達と幅広い研究交流ネットワークを有する。

 

1. 今年の舞台はイタリアのテクノジム・ヴィレッジ
今年で第12回を迎えたスパ・ウェルネス業界最高レベルの国際的オピニオンリーダー達が集う完全招待制の国際会合「グローバル・ウェルネス・サミット」。毎回開催テーマを象徴する国で開催されており、今回は10月6日から3日間、イタリアはボローニャから車で1時間ほど東南のアドリア海方面にあるテクノジム・ヴィレッジという世界最大級のフィットネスセンターにて「Shaping the Business of Wellness」をテーマに開催された。50カ国から630人超と過去最大の参加規模となった。
ちなみに、このテクノジムの地元チェゼーナでは、以前サッカー日本代表の長友佑都選手が、同社がスポンサーとなっているACチェゼーナで活躍しており、勿論、テクノジムを愛用していたとの由。

2. ブルーゾーン
世界には平均寿命が突出して高い地域があり、それらは「ブルーゾーン」と呼ばれる。これら究極のウェルネス環境やコミュニティを持つ長寿地域として特定されているのが、イタリアのサルデーニャ島や日本の沖縄島等であり、本会では当該地域での「健康で長生きするための秘訣」を探るための調査結果が発表された。それによればブルーゾーンに共通する長寿の秘訣は以下の通り。
・自然運動(家事、庭仕事、ペットとの散歩、日曜大工等)
・正しい展望を持つ(スローライフへの転換、身近な目的や生き甲斐を見つける)
・適度な食事(適度なお酒、野菜の割合を増やす、腹八分目)
・人間関係(家族や愛する者を優先する、何らかのコミュニティに属し活躍する、同じ目標や価値観を持つ人々と付き合う)

3. ウェルネス・ファッションショー
今回はファッションの聖地イタリアでの開催ということもあり、恒例のGALAナイトでは、かのフェデリコ・フェリーニ映画の舞台にもなったグランドホテル・リミニにて本サミット初のウェルネスをテーマとしたプライベートファッションショーが華やかに開催され、参加者の感性を刺激した。

4. 次回は初の東アジア開催が決定!
前述の他、「AIによる美容イノベーション」や学生コンペによる「空港ヨガラウンジ」事業提案、「中国ウェルネス市場の進展」等、数多くの興味深いトピック満載だった本サミットの最後に次回開催地が香港になった旨の発表があった。初の東アジア開催となり、本会前後日程では同サミットとの連携会議やオプションツアーが隣国日本で開催される可能性が高い。日本のスパ・ウェルネス業界が世界から大きく注目を浴びる時が愈々やってきたのだ。

Global Wellness Summit 公式Webサイト
www.globalwellnesssummit.com/