連載

桜井祐子の連載☆セルフフットケア5

「セルフフットケア」〜足の爪の保湿・補強ケア〜


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このコーナーでは、毎月、足のケア専門家・フットケアスペシャリストが自宅で3分簡単「セルフフットケア」法をお伝えしていきます。



5号では、「足の爪の保湿・補強ケア」の方法をご紹介します。


爪がもろくて、割れやすい方は、フットケアサロンでも多くご来店されます。


もろくて割れやすい爪(brittle nail / onychorrhexis)は、男性に比べて女性に約2倍多く発生し、ドイツでの無作為抽出群の調査では、20%の方が経験されているとのことです。1) 2) その原因は、刺激の強い石鹸の過度な使用、乾燥、除光液、甲状腺機能低下症、貧血、神経性食欲不振または過食症、経口レチノイド治療後などが報告されています。3)



爪は、第二の皮膚と呼ばれ、皮膚と同じタンパク質・ビタミン・ミネラルが主成分です。手や足の爪は、ケラチンと呼ばれるたんぱく質の層でできています。健康的な爪は、滑らかで強くにごりがない色をしています。爪は、カルシウムでできている!?という声をよく耳にします。確かに、カルシウムも含まれていますが、爪には、わずか0.1%しか含まれておらず、人体に10001200gあるうちの99%は、骨と歯に含まれているそうです。4)



爪を強くするために必要な栄養素を下記に示します。5)


タンパク質

動物性タンパク質は、爪に弾力をもたらし、植物性タンパク質は、爪を丈夫にすると言われています。(肉類・魚介類・卵・乳製品・大豆など)



ビタミン群:

 ビタミンA


 抗酸化作用。薄い爪を硬く丈夫にします。

 (レバー、うなぎ、黄色野菜など)




 ビタミンB2


 細胞の再生や成長を促進し、新陳代謝を活発にします。

 (緑黄色野菜:人参、ほうれん草、アスパラガス、果物:りんご、パパイア

  など)




 ビタミンC


 ささくれ予防、肌にハリを与えシミ・シワの予防

 (柑橘類:レモン、オレンジ、ピーマン、トマトなど)



ミネラル


 カルシウム


 健康な歯、骨、爪を形成するために必須の栄養素。+ビタミンD ○

 (乳製品:牛乳、チーズ、豆腐、大豆など)




 鉄


 体内に酸素を運ぶ働き。不足すると爪がもろくなる可能性あり。

 (レバー、ひじき、マグロなど)




 亜鉛


 抗酸化作用、細胞を活性化させる働き。皮膚や爪の新陳代謝を活発にする。

 (魚介類:かき、卵、かぼちゃなど)



「足の爪の保湿・補強ケア」の方法をご紹介します。


足の爪ケアの基本は、第4号をご覧ください。




爪が弱いと感じる方には、3種類のケア法をご紹介します。



爪の保湿ケア:

爪が乾燥して割れやすい方には、化粧水を浸透させ水分補給をしましょう。(事前に、爪周りを清潔に洗って、乾燥させます。)

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爪の保湿ケアその2

爪により潤いを与えたい時は、ビタミン配合のオイルなどを擦り込むこともオススメです。足の爪周りの皮膚は、靴の中での摩擦によりかたくなったり、不衛生になりがちです。爪に水分と油分が含まれた健康的な状態であれば、トラブルの予防が可能です。少量をしっかり爪に刷り込んで浸透させましょう。

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爪周りのマッサージ:

爪の伸びが遅かったり、弱い方には、爪の周りを程よく刺激をしてあげましょう。特に、爪の付け根の部分(爪母)は、爪の成長にとって大切な部分です。押したりして血流を促進しましょう。爪の色は、血流の目安になります。ピンク色の爪が健康的です。

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爪の補強ケア:

爪が割れやすくもろい方には、ダイヤモンドハードナーやネイルストレンスナーなどと呼ばれる爪の強化剤を爪に塗ることで、爪が割れにくく保護されます。この時、爪先端部の厚みの部分にも塗ると、亀裂の予防にもなります。もろい爪には、1週間に1度くらいのペースで重ね塗りをしましょう。除去する時は、リムーバー(除光液)を使用することで、取り除くことができますが、爪が弱い方は、その使用頻度を極力すくなくしたり、ノンアセトンリムーバーと呼ばれるアセトンの含有率が少ないものを選ぶことで爪に負担が少なくなります。 通常のリムーバーのアセトン含有率が70%に対し、ノンアセトンリムーバーは、30%で爪に優しいです。補強ケアに追加して、保湿ケアをしたい場合は、爪先端部からオイルを塗布し、爪の下や周りの皮膚に浸透させましょう。

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おわりに


足の爪にも保湿?と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。足の爪も皮膚の一部です。歩行時に靴の中で圧迫されやすく、割れたり、厚くなったり、変形したりしやすいです。また、夏の素足にサンダルの時期は、地面からの照り返しで乾燥もしやすいです。日頃から足爪にも丁寧に保湿ケアをして、トラブルを未然に防ぎましょう。




異常に薄くてもろく生活に支障が出る場合には、足のケア専門家(フットケアスペシャリスト)に相談し、爪補強ケアをお願いしてもいいかもしれません。



オススメのケア用品


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上から


SNB ダイヤモンドハードナー


http://www.ashi-kutsu-soudan.co.jp/professional/footcare/snb.php


Tip Care Oil


http://www.dunetrading.biz/tipcareoil/index.html



参考文献:


1) 西山茂夫. (2002)爪疾患カラーアトラス. 南江堂. p52.


2) James William, Berger Timothy, Elston Dirk. (2005) Andrews' Diseases of the Skin: Clinical Dermatology. (10th ed.).


3) Rapini Ronald P, Bolognia Jean L, Jorizzo Joseph L.(2007) Dermatology: 2-Volume.


4) 東禹彦.(1997)爪は病気の警報機.祥伝社.P20.


https://www.bibeaute.com/article/11321




桜井祐子 Yuko SAKURAI


足のケア専門家(フットケアスペシャリスト)


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足の専門店PEDI CARE 代表


足の専門校SCHOOL OF PEDI 校長

一般社団法人日本トータルフットマネジメント協会 理事長


一般社団法人足育研究会 経営企画委員 フットケア部会

筑波大学大学院人間総合科学研究科修了 体育学修士



足の問題を様々な視点から保存的に改善するために、ドイツ式メディカルフットケア ポドロギーをベースとした角質ケア、足爪ケア、巻き爪ケア、リフレクソロジー、ボディケア、インソール作成、靴調整などのトータルフットケアを提供するフットケアサロンを開設。足の専門家育成のために、医師・看護師・介護福祉士・セラピスト向けにスクールで指導にもあたる。著書に「サロンワークに役立つ実践フットケア」(フレグランスジャーナル社)。 NHK出演、書籍、雑誌執筆、講演多数、現在筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻博士課程にてフットケアの研究活動を行っている。


JTFA web:


http://www.japanfoot.or.jp



足育研究会 web:


http://www.sokuiku.jp/



Salon web:


http://www.globalcare.co.jp/



School web:


http://school.pedicare.jp/